エコキュートがお湯切れした・残湯なしと表示される原因と対処法!事前の対策も解説
お湯が出なくなってしまったのですが、対処法はありますか?
満タン状態でも2時間ほどで残湯なしになるのですが、原因はなんですか?
追加ボタンを押すと、どれくらいでお湯が出るようになるのでしょうか。
このような疑問に答える記事です。
エコキュートがお湯切れしてしまうと、お湯が使えなくなってしまい不便ですよね。
この記事では、エコキュートがお湯切れしてしまう原因や対処法・対策について具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、スムーズに対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- お湯切れ・残湯なしと表示される原因
- エコキュートがお湯切れになった場合の対処法
- エコキュートのお湯切れを起こさないための対策
お湯切れ・残湯なしと表示される原因
お湯を作る仕組み
エコキュートは【ヒートポンプユニット】と【貯湯タンクユニット】の2つで構成されています。
エコキュートは、ヒートポンプユニットで熱を作り出し、水からお湯に変えます。
その後、作ったお湯を貯湯タンクユニットに貯めて、お風呂や台所などで使えるようにしているのです。
エコキュートの仕組みについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶エコキュート仕組みをわかりやすく図解!追い炊き・水位センサー・風呂自動・保温の仕組みを簡単解説
お湯切れとはどんな状態か
エコキュートは、夜間に作ったお湯を貯湯タンクユニットに貯め、そのお湯を一日かけて使います。
そのため、昼間にお湯をたくさん使うと、貯湯タンクユニットに貯められていたお湯がなくなってしまいます。
これが、「お湯切れ」という状態です。
(タンク内は常に水またはお湯で満たされているので、お湯切れの時は水のみになっている状況です)
お湯切れ・残湯なしと表示される原因
お湯切れ・残湯なしと表示される原因として、次のようなことが挙げられます。
- 湯量の使い過ぎ
- 配管・貯湯タンクからの水漏れ
- 外気の影響
- タンクの容量が使用人数や使用量に合っていない
- エコキュート本体の故障
湯量の使い過ぎ
お湯切れや残湯なしの状態になる原因として、湯量の使い過ぎが挙げられます。
たくさんお湯を使ってタンクの量を上回ってしまうと、自動沸き増しが間に合わなくなり、お湯切れすることがあります。
また、お湯の使用量がいつもよりも大きく上回った場合にもお湯切れすることがあります。
来客など、使用量の増加が予想される場合は、沸き増し設定などを使い、お湯切れしないように対策しましょう。
配管・貯湯タンクからの水漏れ
お湯切れや残湯なしの状態になる原因として、配管・貯湯タンクからの水漏れも挙げられます。
突然お湯切れ・残湯なしが頻発するようであれば、水漏れを疑いましょう。
経年劣化や故障などにより、水が漏れ、お湯がどんどん減ってしまっている場合があります。
水漏れはタンクや本体周りを目視すれば見つけることができますが、放っておくとさらなる故障にも繋がる場合があります。
特に、制御基板に水がかかってしまうと、部品だけでなくエコキュートごとの交換となることも考えられます。
水漏れを発見した場合は、エコキュートの電源を切り、止水栓を閉じましょう。
そして、早めに専門業者に修理の依頼をしましょう。
水漏れについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶【自分で応急処置】エコキュート室外機の水漏れ原因と止める方法!修理代はいくらかかる?
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外気の影響
エコキュートは大気熱を使ってお湯を沸かす給湯器です。
冬は外の気温が低くなるため、稼働率も下がってしまいます。
また、タンクも外にあるため、貯めたお湯も徐々に冷やされます。
このように、冬場のみお湯切れ・残湯なしとなってしまう場合には、外気が影響している場合もあります。
「より高温での沸き上げ・多めの沸き上げ」で対応することができます。
タンクの容量が使用人数や使用量に合っていない
お湯切れや残湯なしの状態になる原因として、タンクの容量が使用人数や使用量に合っていないことも挙げられます。
沸き上げ量を満タンにしてもお湯切れ・残湯なしとなってしまう場合はこの可能性が考えられます。
エコキュート自体の設定やお湯の使用量、故障などの問題ではない場合、一度業者に相談してみることをおすすめします。
エコキュート本体の故障
翌朝になってもお湯切れが続いている場合、エコキュートが故障している可能性があります。
例えば、エコキュートの沸き上げ機能や保温機能の問題です。
このような故障をしている場合、リモコンにエラーコードが表示されるので、確認しましょう。
故障が疑われる場合は早めに専門業者に修理の依頼をしましょう。
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エコキュートがお湯切れになった場合の対処法
エコキュートがお湯切れになった場合の対処法
エコキュートがお湯切れになってしまった場合、すぐにできる対処法は以下のとおりです。
- 沸き増しを手動で行う
- 沸き上げモードの確認
- 湯はりや追いだきの停止
- タンクや配管からの水漏れの修理
- エラーコードの確認
沸き増しを手動で行う
お湯切れ・残湯なしと表示された場合、手動で沸き増しを行いましょう。
急いでお湯が必要な状況では、自動沸き増しよりも手動での沸き増しの方が効果的です。
手動沸き増しの際、ひとまず大量のお湯を沸かしておくことをおすすめします。
「沸き増しをしたのにまたお湯が切れた…」とならないようにするためです。
もしお湯が余るようなら、それ以降は沸き増し量を少しずつ減らしていくと良いでしょう。
沸き増しの設定方法はメーカーや機種によって異なります。
お手元の取扱説明書で確認してみてください。
パナソニック公式サイトのリンクを貼っておきますので、是非参考にしてみてください。
▶【エコキュート】タンクの水を沸かしたいのですが?(動画説明あり)
沸き上げモードの確認
頻繁に残湯なしと表示される場合、「夜間のみ沸き上げ」など時間限定での沸き上げ設定になっている場合があります。
このような設定になっていると、沸き増しの必要な昼間に稼働できず、お湯切れしてしまうことがあります。
「夜間のみ沸き上げ」は非常に節約ができますが、お湯切れなどの事態に対応できません。
もし「夜間のみ沸き上げ」を使い続けたいならば、沸き上げ量を多めに設定しておくと良いでしょう。
湯はりや追いだきの停止
湯はり途中・追いだき途中にお湯切れしてしまうこともあるかもしれません。
その場合、お湯はりや追いだきは停止して沸き上げだけを行いましょう。
お湯はりや追いだきは沸き上げが完了してから行うようにしましょう。
タンクや配管からの水漏れの修理
突然お湯切れ・残湯なしが頻発するようであれば、水漏れを疑いましょう。
水漏れはタンクや本体周りを目視すれば見つけることができますが、放っておくとさらなる故障にも繋がる場合があります。
特に、制御基板に水がかかってしまうと、部品だけでなくエコキュートごとの交換となることも考えられます。
水漏れを発見した場合は、エコキュートの電源を切り、止水栓を閉じましょう。
そして、早めに専門業者に修理の依頼をしましょう。
水漏れについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。
▶【自分で応急処置】エコキュート室外機の水漏れ原因と止める方法!修理代はいくらかかる?
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エラーコードの確認
エラーコードは、エコキュートに何らかの不具合があると表示されます。
エラーコードはメーカーや不具合の内容によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
各メーカーのホームページなどでも確認ができます。
エラーコードを一度リセットしても再度表示されるようであれば、エコキュートが故障しているかもしれません。
故障であれば、業者へ連絡して早急に対応してもらうことが必要です。
当社は熊本県内で迅速対応中です!
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沸きあげにかかる時間
一度お湯切れを起こしてしまった場合、すぐにお湯を使うことができません。
お湯切れ後、浴槽にお湯を張るには2~3時間、シャワー1分のお湯は約30~40分かかります。
エコキュートでは、80℃ほどのお湯を1時間に約50~60Lつくることができます。
しかし、エコキュートは熱湯と水道水を混ぜることで適温に調整しているため、実際には100L近くのお湯を1時間で作ることができます。
※沸き上げ時間は季節(外気温)によっても異なってくるので注意が必要です。
- 沸き上げ・沸き増し中、シャワーは使える?
-
使えます。
ただし、お湯の量が少ないと途中でお湯が出なくなり、水になってしまうことがあるので注意しましょう。
エコキュートのお湯切れを起こさないための対策
エコキュートのお湯切れを起こさないための対策として、以下のようなことがあります。
- 普段よりたくさんお湯を使うときはあらかじめ沸き増し設定
- シャワーやお風呂の温度はなるべく控えめに
- 太陽光発電の余った発電量で昼間に沸き増しする
- 使用人数や使用量にあったタンク容量を選ぶ
普段よりたくさんお湯を使うときはあらかじめ沸き増し設定
通常より多くお湯を使用する場合は、あらかじめ沸き増しを行っておきましょう。
多くのエコキュートには、使ったお湯の量に応じて沸き上げ量をコントロールする学習機能が搭載されています。
多くのメーカーの初期設定は、この学習機能を活用して沸き上げる湯量を決める『おまかせモード』となっています。
しかし、このおまかせモードは、急に使用湯量が増えたときには対応できません。
例えば、親戚などが泊まりに来たり、夏はシャワーだけだったのが秋になってお風呂に入りだしたりする場合です。
そこで、あらかじめ沸き増しを行っておくことでお湯切れを防ぐことができます。
シャワーやお風呂の温度はなるべく控えめに
お湯を使うのに問題のない範囲で、給湯の温度やお風呂の温度を控えめにするのも、湯切れの可能性を減らすのに有効です。
また、シャワーの止め忘れなど、思わぬところでお湯を使ってしまうことがないように気をつけましょう。
温めなおすときには、「追い焚き」ではなく「足し湯」を利用すると、湯切れを防ぐとともに省エネになります。
ただし、「足し湯」を使うと、浴槽の湯量は増えるので注意しましょう。
追い焚きとたし湯の違いについて、こちらの記事で解説しています。
▶【エコキュート】追い焚きでお湯が減る原因は?使ってないのにお湯が減る仕組み・足し湯との違いも解説
太陽光発電の余った発電量で昼間に沸き増しする
エコキュート用の電気プランでは、電気代の単価は夜間より昼間の方が高く設定されています。
そのため、昼間に沸き増しを行うと、電気代が上がってしまうことが心配されます。
太陽光発電を設置している住宅では、余った発電量を沸き増しに利用することもできるでしょう。
そうすれば、昼間の沸き増しによる電気代の負担を軽減できる場合があります。
使用人数や使用量にあったタンク容量を選ぶ
タンク容量を選ぶ際、370L、460Lなどのタンク容量よりももっと多くのお湯を使えると知っておきましょう。
なぜなら、370L、460Lなどのタンクに貯めらているお湯は、通常60〜90度の高温のお湯だからです。
実際にはリモコンで設定した給湯温度に合わせて、機械がタンクの熱湯と水道水と混ぜて温度を調整し、蛇口から出湯しています。
そのため、実際に使える湯量は、かさ増しされる水道水のぶん、多くなるのです。
サイズ容量別に、実際に使えるお湯の量はどれくらいになるのかは試算できます。
実際に使えるお湯の量を右側に記載してみたので、参考にしてください。
家族人数 | おすすめの サイズ容量 | 実際に使えるお湯の量 |
---|---|---|
4〜7人 | 460Lサイズ | 約930L |
3〜5人 | 370Lサイズ | 約750L |
2〜4人 | 300Lサイズ | 約600L |
1〜2人 | 180Lサイズ | 約360L |
こちらの記事も参考にしてみてください。
▶エコキュートのサイズ容量で失敗しないコツ!家族の人数別のお湯使用量や足りない事例も紹介
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