エコキュートを毎日使わないとどうなる?期間の長さ別に起こりうることと対策
エコキュートをしばらく使わないとどうなる?
電気代を節約するために電源を切っても大丈夫?
旅行や出張で長期間家を空けるけど、何か対策が必要?
そんな疑問に答える記事です。
必要な対策をしないまま長期間使わないと、水が劣化したり、部品が傷んだりする可能性があります。
また、使い始めたときに臭いがする・エラーが出る・お湯が出ないなどのトラブルが発生することもあります。
この記事では、エコキュートを使わない期間が短い・長い場合に起こる可能性のある問題やとっておくべき対策を解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートを短期間(数日〜2週間)不使用時に起こる可能性のある問題
- エコキュートを長期間(数ヶ月程度~)不使用時に起こる可能性のある問題
- 長期不在にするときのエコキュートの対策
エコキュートを短期間(数日〜2週間)不使用時に起こる可能性のある問題
エコキュートは、数日間使わなくても大きな問題はありませんが、以下のようないくつかの点には注意が必要です。
お湯が古くなる(衛生面)
エコキュートのタンク内のお湯は通常密閉されています。
しかし、何日も使わないと、雑菌やカビが発生するリスクがあります。
特に梅雨時や夏場などは、湿度が高くて雑菌が繁殖しやすいため、注意が必要です。
数日間使わなかった場合は、「高温沸き増し」モード(70℃以上)などがあれば、帰宅後に行うとよいでしょう。
お湯の温度を上げることで雑菌を殺菌することができ、お湯を衛生な状態に保つことができます。
自動調整による影響
エコキュートには日々のお湯の使用量から沸き上げ量を調整する学習機能が備わっていることがあります。
そのため、お湯を使わない日が続くと自動的に設定を調整して、お湯の沸き上げ頻度を減らしてしまいます。
数日間エコキュートを使わなかったあとに大量のお湯を使う場合は、お湯切れにならないように気をつけましょう。
沸き増しをしたり、数日間の休止設定をしたりすることで防ぐことができます。
エコキュートを長期間(数ヶ月程度~)不使用時に起こる可能性のある問題
お湯の腐敗・臭いの発生
沸き上げが行われずタンク内に水が溜まり続けていると、水垢などが繁殖して水が不衛生になります。
また、雑菌が増えやすくなり、タンク内のお湯が腐ったり、臭いが発生することがあります。
お湯から臭いがしたり変色している場合は雑菌が繁殖しているサインなので気をつけましょう。
このようなお湯は不衛生で入浴には適さないため、タンクの水を結局捨てて水道代を無駄にするのを防ぐためにも、前もって対策をしておきましょう。
使わない期間が長い場合は、タンクの水を抜いておくと安心です。
配管内の凍結リスク(冬季)
冬季であれば、長期間使わないことでエコキュートの配管内の水が凍結するリスクがあります。
水が凍ると、配管が破損して修理が必要になることがあります。
そのため、凍結防止機能がきちんと働くように事前に浴槽に水をはっておくなどの対策が必要です。
以下の記事をよんで必要な対処をしておくとよいでしょう。

配管の詰まり
エコキュートは、水道水を使ってお湯を作りますが、水にはカルシウムや鉄分などの成分が含まれています。
これらが時間とともに固まると、エコキュートの配管やフィルターが詰まる原因になります。
特に井戸水を使っている場合は 鉄分やミネラルが多く含まれているため、配管が詰まりやすくなることがあります。
また、配管の銅や鉄が錆びたり、脆くなったりします。
このような状態でいきなり水道を使うと、サビである黒いゴミが水と一緒に出てきてしまう可能性もあります。
再び使い始める場合は、フィルターを掃除し、使い始めるときにお湯を出しながら試運転をするのがおすすめです。
機器の不具合
長期間使用しないと、エコキュートのポンプやバルブなどの機器が固着し、再起動時にエラーが発生することがあります。
使用しないことで、機械の内部にある潤滑油が循環しなくなり、内部の部品が固まってしまうのです。
特に、古いエコキュートは混合弁などの部品が固着してしまう可能性が高いです。
再起動の前に専門業者に頼んでチェックしておくとよいでしょう。
また、1か月に1回は短時間でもお湯を使うようにできれば、機械の調子が悪くなるのを防げるでしょう。
無駄な電気代
長期不在時にエコキュートの設定を変えずに放置すると、自動的に保温と沸き上げが行われます。
エコキュートが休止設定になっていなかったり電源が切れていなかったりすると、毎日水を沸き上げてしまうのです。
お湯を使っていないにも関わらずエコキュートが稼働し、無駄な電気代が発生してしまいます。
不在期間が長いほど光熱費がかさむので、あらかじめ設定を変えておくことが重要です。
長期不在にするときのエコキュートの対策
エコキュートの電源を切る
エコキュートの電源を切ることで、手っ取り早く沸き上げを止めることができます。
しかし、エコキュートに搭載されている凍結防止機能が働かなくなってしまう欠点もあります。
特に、寒冷地では配管の凍結によって配管が破裂することもあるので注意が必要です。
夏季であれば心配はいりませんが、冬季の場合はエコキュートの電源を切らず、少しでも動かしておくのがおすすめです。
電源を切っても節電にならないことがある
エコキュートの電源を切ると、再起動時には以下のような作業が必要になり、短期間で大量の電力を使ってしまいます。
- システムを起動させる
- ヒートポンプをフル起動させる
- タンク内の水温を一気に上げる
そのため、数日間の休止ならば休止設定や節電モードがおすすめです。
節電モードならば、最低限の運転を続けながら電気の使用量を抑えられます。
水抜きなどのメンテナンスを行っておく
長期不在にするときは、以下のようなメンテナンスを行っておくと安心です。
- タンクの水抜きをしておく
- フィルターを掃除しておく
- ヒートポンプユニット(室外機)を掃除する
タンクの水抜きをしておく
タンク内の水やお湯が不衛生なまま残らないよう、水抜きをしておきましょう。
また、タンクや配管の水抜きによって凍結を防ぐこともできます。
- 取扱説明書を見ながら、「排水弁」を開けてタンクの水を抜く。
- 使い始めるときに新しい水を入れて、お湯をしばらく流す。
フィルターを掃除しておく
エコキュートを長期間使わないことで、フィルター内にカルシウムや鉄分、ゴミなどが蓄積してしまいます。
ゴミなどが蓄積するとフィルターが詰まり、給湯圧が低下してしまう可能性があります。
また、雑菌の繁殖により、においや汚れが発生するリスクもあります。
長期間使わない前後でフィルターを掃除し、清潔に保つことで、お湯の質や水圧の低下を防げます。
- 取扱説明書を確認し、フィルターを外す。
- 水で洗い流して汚れを落とす。
ヒートポンプユニット(室外機)を掃除する
エコキュートのヒートポンプユニットは、空気の熱を利用してお湯を作る装置です。
この部分が汚れていると、熱交換の効率が下がり電気代が上がったり、機械が故障しやすくなったりする可能性があります。
長期間使わないことで、ホコリや落ち葉、虫などが詰まって空気の流れが悪くなってしまうかもしれません。
また、機械の内部に湿気がこもり、サビやカビが発生しやすくなる可能性があります。
使わない間にホコリやゴミが溜まらないように清掃をして、必要ならカバーを掛けておくとよいでしょう。
- 機械の周りのホコリやゴミを掃除する。
- 長期間使わない場合は、カバーをかけて保護する。
短期間・長期間不在にする場合の詳しい対策方法は、こちらの記事を御覧ください。
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