石油給湯器が壊れる前兆13選!壊れるまで使うか・壊れる前に交換するか悩んだら

石油給湯器の調子が悪いけど、そろそろ寿命かな?

石油給湯器に壊れる前兆はある?

石油給湯器を長く使い続けるにはどうする?

そんな疑問に答える記事です。

石油給湯器の寿命は、一般的には10年程度と言われています。

給湯器の寿命が気になる方は、寿命が近づくと現れやすいサインを参考にすると良いかもしれません。

この記事では、石油給湯器の壊れる前兆や壊れるまで使うリスクを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避け、給湯器を賢く長く使うためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • 給湯器が壊れる前兆13選
  • 給湯器が壊れるまで使うリスク
  • 給湯器を長く使うための対策
  • 給湯器が壊れる前に交換するか悩んだら
目次

石油給湯器が壊れる前兆13選!古くなると出る故障のサイン

給湯器の寿命は、一般的には10年程度と言われています。 

給湯器には、設計上の標準使用期間(標準的な使用で安全に支障をきたさない期間の目安)が決められています。

給湯器の設計上の標準使用期間は10年とされており、10年を過ぎると、配管や金具などが劣化し、故障が起きたり稼働効率が低下したりするリスクが高まります。

また、給湯器などの設備は、「最低保有期間」といって、修理に必要な部品をメーカーが在庫しておかなければならない期間が経済産業省により定められています。

たとえば、エコキュートの最低保有期間は販売終了後8年であり、購入後10年以上経つと修理部品の在庫がなくなっている可能性も出てきます。

しかし、寿命の10年が経つ前でも故障することがあります。

石油給湯器が壊れる前兆を覚えておくことで、素早く対応できるでしょう。

リモコンに頻繁にエラーが表示される

リモコンに頻繁にエラーが表示される場合には、給湯器が壊れる前兆かもしれません。

給湯器に不具合が起こると、リモコンに2〜3桁の英数字で作られたエラーコードが表示されます。

エラーコードの内容はメーカーによってさまざまです。

一時的な機械の誤作動・誤検知の場合は、電源を入れ直すことで復旧しますが、何度も頻繁にエラーが表示される場合には故障のサインの可能性が高くなります。

リモコンのボタンが反応しない

ボタンを押しても「リモコンが反応しない」「液晶がつかない」「液晶はつくがボタンが反応しない」などの症状が出たときは、給湯器が壊れる前兆である可能性があります。

リモコンが反応しない場合、主に電子系統のパーツに異常や不具合があることが考えられます。

一時的な機械の誤作動・誤検知の場合は、電源を入れ直すことで復旧します。

何度も頻繁にエラーが表示される場合は、故障のサインの可能性が高いため、販売店へ点検を依頼しましょう。

お湯の温度が安定しない

温度設定は変えていないのに、お湯の温度が安定しない場合は給湯器が壊れる前兆である可能性があります。

お湯の温度が不安定となる原因として、給湯器の部品が経年劣化により故障していること、温度調節センサーが故障していることなどが考えられます。

給湯器の温度設定を再度行っても、改善が見られない場合は、修理を依頼しましょう。

業者に点検を依頼して、複数の箇所に劣化が見られる場合は、給湯器の交換をおすすめします。

給湯器から水漏れする

給湯器が水漏れを起こしている場合は、給湯器が壊れてしまう可能性が極めて高いです。

水漏れは、配管や部品の経年劣化、破損などが起きていることが原因で起こります。

特に、水抜き栓を閉めても給湯器から水が垂れるときは、本体内部からの水漏れが原因のことがあります。

対処法について、こちらの記事で解説しています。

お湯はりや追い焚きができない・すぐ止まる

給湯器が壊れる前兆として、お湯はりや追い炊きができない、あるいは、すぐ止まってしまう、という症状があります。

サーモ関係のパーツ異常や循環金具に汚れが詰まっている等が原因で、経年劣化による故障が疑われます。

エラーコードが出ていないか確認し、販売店や給湯器専門店などに点検や修理を依頼しましょう。

お湯はりの量が安定しない

お風呂の湯はりの量が安定しない場合も、給湯器が壊れる前兆の可能性があります。

お湯はりの量が測定できていないということは、測定するための部品が壊れている可能性が高いです。

注湯電磁弁・ふろ水流スイッチの故障や、循環金具に汚れが詰まっているなどの原因が考えられます。

給湯器の湯量設定を再度行っても、改善が見られない場合は、修理を依頼しましょう。

業者に点検を依頼して、複数の箇所に劣化が見られる場合は、給湯器の交換をおすすめします。

お風呂のお湯が温かくならない・ぬるい

お風呂の湯はりはできるが温かくない・設定温度よりもぬるい、といった症状の場合も給湯器が壊れる前兆の可能性があります。

給湯器で作られた熱いお湯を水とミキシングさせる部材が壊れている可能性があります。

給湯器の温度設定を再度行っても、改善が見られない場合は、修理を依頼しましょう。

業者に点検を依頼して、複数の箇所に劣化が見られる場合は、給湯器の交換をおすすめします。

異音がする(ガス・灯油など石油系の給湯器)

ガスや灯油(石油)式の給湯器に関しては異音に注意が必要です。

異音とは、平常時の作動音とは異なる「ボンッ」「ピー」「キーン」といった音を指します。

これらの異音が疑われた場合、着火不良気味になっている可能性があります。

  • 「ボンッ」という爆発のような音は不完全燃焼
  • 「キーン」と共鳴するような音は配管の問題
  • 「ピー」「ブーン」という音はファンモーターの問題

業者に点検を依頼して、故障や不具合が発見された場合は、給湯器の交換をおすすめします。

なかなか火がつかない(ガス・灯油など石油系の給湯器)

お湯を出そうとしても、なかなか火がつかずお湯が出るまでに時間がかかる場合には、燃焼するために必要な部品に問題が出ている可能性が高いです。

ただし、その「何か」はさまざまな原因が考えられるため、プロによる診断が必要となります。

点火不良の場合は、エラーコードが表示されているか確認してください。

長府製作所の灯油ボイラーでは、110~130のエラーが点火不良を指します。参考にしてみてください。

業者に点検を依頼して、故障や不具合が発見された場合は、給湯器の交換をおすすめします。

ガス・灯油臭い異臭がする(ガス・灯油など石油系の給湯器)

給湯器は正常に動いているときは匂いがしないものですが、灯油臭い、焦げ臭い匂いがするときも注意が必要です。

異臭がする際は、ガスや灯油が不完全燃焼している可能性があります。

不完全燃焼で一酸化炭素などの可燃性ガスが発生しているために、異臭がしていることが考えられます。

可燃性ガスが引火すると、火災が発生する恐れがあります。

また、一酸化炭素中毒などになる可能性があり、危険です。

使用を中止して、業者に点検を依頼し、結果によっては給湯器の交換をおすすめします。

黒い煙が出る(ガス・灯油など石油系の給湯器)

給湯器から黒い煙が出る場合は、劣化により不完全燃焼を起こしている恐れがあります。

黒煙によって外壁が黒くなることがあり、近隣トラブルに発展する可能性もあります。

給湯器の使用を中止して、出来るだけ早く給湯器業者に相談する必要があります。

給湯器から白煙が出ることもありますが、これは給湯器内部に残っていた水分が蒸発したものなので問題ありません。

排気口周辺が黒く汚れている(ガス・灯油など石油系の給湯器)

排気口周辺が黒く汚れている場合は、給湯器内部の部品の経年劣化が原因で不完全燃焼を起こし、黒いすすが排気口周辺に付着している可能性が考えられます。

すすが確認できる場合は不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性が高まるため、給湯器の使用を即中止しましょう。

排気口周辺や前板が錆びている(ガス・灯油など石油系の給湯器)

排気口周辺や前板が錆びている場合は、給湯器内部からの水漏れによる腐食かもしれません。

錆が確認できるからといってその時点で寿命が近いとは判断しにくい場合もあります。

ただ給湯器下部の広範囲に渡って錆を確認することができ、穴あきが目視でわかる場合は、給湯器内部の部品の経年劣化による水漏れを疑っておきましょう。

石油給湯器が壊れるまで使うリスク

給湯器を交換するとなると数十万円の費用がかかります。

そのため「給湯器が壊れるまで使い続けたい!」と考える方もいるかもしれません。

たしかに、1年後の故障で1年間出費が先延ばしできれば、その場の家計の負担は軽減できます。

しかし古い給湯器は、あちこち頻繁に不具合が出やすくなるうえに、給湯器自体の熱効率が悪くなっているせいで、月々の光熱費が高くなりがちです。

結果的には、ムダな出費が多くなりがちです。

さらに、壊れて直ぐに給湯器が交換できるとは限らないという点に注意が必要です。

実際に給湯器が壊れてみると「使いたい時に全くお湯が使えない」という状況はかなりストレスを感じるため

精神的にも余裕をもって機種を選んでいる時間がなく、料金交渉にも至らないケースすらあります。

また「在庫がない」「すぐに納入できない」と言われると、さらに妥協して機種を選ばなければならなくなります。

給湯器は一度購入すると10年は使い続ける大切な設備ですから、余裕をもって比較検討することができないのはかなりのデメリットといえます。

さらに、石油給湯器に不具合が出たまま使用し続けると、不完全燃焼が発生するリスクが高まります。

不完全燃焼は自覚症状がない一酸化中毒や、火災を引き起こす原因になるため、不具合が発生したら早めに修理・交換を検討してください。

石油給湯器が壊れる前に交換するか悩んだら

給湯器は壊れるまで使用するのではなく、計画的な交換を視野に入れて予め準備をしておくことが大切です。

給湯器が突然壊れることで「使いたい時にお湯が使えない」というリスクを負わなくてよいですし、

時間をかけて希望する交換機種が選べるので、交換にかかる無駄な出費が避けられます。

気持ちに余裕をもって他社との相見積もりで交換費用を比べられるのもメリットです。

当社でも、出張見積もりを実施しておりますので、ぜひご相談ください。

当社は熊本・宮崎・鹿児島県内で迅速対応中です!
給湯器の修理のご相談はお電話又はLINEでお問合せください

石油給湯器を長く使うための対策

石油給湯器の寿命は、使い方によって延ばすことができます。

以下のようなことに気をつけることで、石油給湯器を長く使うことができるかもしれません。

  • 設置場所に気をつける
  • 入浴剤の使用に気をつける
  • 定期的な点検・手入れ・メンテナンスを行う

設置場所に気をつける

雨風に当たったり直接雪が積もったりすると、平均的な寿命よりも早く壊れてしまうリスクが高まります。

台風などの暴風雨によって、内部に水分が侵入することも考えられます。

給湯器設置前なら、雨風に当たりづらい場所や屋根の下などに給湯器を設置するといった対策をしてみましょう。

設置後は場所を変えることができないため、カバーや保温材などを使用して雨風や凍結の対策をしましょう。

入浴剤の使用に気をつける

入浴剤の使用によって寿命が大幅に縮まってしまうことはありませんが、壊れるリスクは高まるでしょう。

特に硫黄が含まれている入浴剤は銅製の配管などを腐食する可能性が高く、継続的な使用により給湯器の寿命を縮めます。

また、濁り系・白濁系やミョウバン配合の入浴剤も使用を控えることで給湯器を長く使うことができるでしょう。

定期的な点検・手入れ・メンテナンスを行う

石油給湯器の寿命を伸ばすためには、日常的なお手入れや、1年に1度業者に点検してもらうことも大切です。

取扱説明書には「日常の点検・手入れ」という項目があるので、確認してみてください。

例)長府製作所の石油給湯器の場合

毎日適時に1年に1回以上
油漏れ、油のたまり、油のにじみ積雪時の注意排水ホースの確認
周囲の可燃物リモコン油タンク
排気筒・給排気筒・拡散排気筒の接続部の緩み、外観水漏れ油ストレーナ(機器内部)の点検
機器外観循環口フィルタの掃除給湯熱交換器の掃除
運転音配管クリーン配管洗浄
水フィルタの掃除ふろ熱交換器の掃除

また、業者の定期的な点検によって、故障や不具合を早い段階で発見することができます。

熊本・宮崎・鹿児島県内で迅速対応中!ぜひ坂口ボイラーへご連絡を

「給湯器の修理は、どこに頼むといい?」

「給湯器を、修理すべきか交換すべきか、迷ってしまう」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ坂口ボイラーにご相談ください。

「修理さえすれば、まだまだ使える」という様々なシチュエーションで、積極的に修理に応じております。

万が一、交換を検討される場合も、坂口ボイラーでは、豊富な種類の給湯器のラインナップを取り揃えており、割引価格でご提供しています。

お使いの給湯器から他社製給湯器やエコキュートに切り替えたいという場合にもご相談をお受けしております。

当社は熊本・宮崎・鹿児島県内で迅速対応中です!
給湯器の修理のご相談はお電話又はLINEでお問合せください

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次