電気代が高い原因を調べるには?請求おかしい・倍になった・使ってないのに高いときの調査のコツ

「電気代の請求額がおかしい」

「電気代が急に倍になった!」

「電気代が使ってないのに高い」

「住んでないのに電気代が高い」

などで悩んでいませんか?

今回は、そんな悩みを解決するための方法や調べ方のコツをご紹介していきます。

目次

電気代が高い原因を調べるには?

電気代が高いと感じたら、まずそれが

  • 単に電気を多く使いすぎているのか
  • 何かしら重大な見落としや問題が起きているのか

を見定める必要があります。

まず見ていくべきは、電気代の請求明細の内訳です。

ここからは、電気代の内訳の基本的な見方を解説していきます。

電気代の内訳の調べ方や見方

電気代の料金は基本的に

電気代 = 契約単価 ✖ 使用量

で計算されています。

契約単価は、契約している電気料金プラン等で決まってきますが、使用量は月々の電気を使った量なので大きく変動しやすい項目です。

月々の使用量の変化を詳しく調べたい場合は、下記をチェックしてみましょう。

昔からある電力会社▶紙の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」やWEBで調べられます。

新しい電力会社▶WEB上の会員向けマイページで電気代を調べられます。

では、ここからは、紙の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」をみながら内訳の見方を簡単に解説していきましょう。

こちらは、毎月届く紙の電気代の請求書です

右上にある「当月請求予定金額内訳」を上から順番に解説すると・・

  • 基本料金は、電気の使用量に関わらず、毎月必ず発生する料金。
  • 電力量料金は、「契約単価 ✖ 使用量」で請求される料金。
  • 燃料費調整額は「燃料費調整単価 ✖ 使用量」で請求される料金。
  • 再エネ発電賦課金は「再エネ賦課金単価 ✖ 使用量」で請求される料金。

下図にもあるように、毎月の請求額はこの4つの料金の合計額となっています。

毎月私たちのもとへ請求されてくる電気料金は上図のように計算されています。

基本的にはどの電力会社の電気料金プランを契約しても、同様にかかる料金です。

電気代が高いと感じたら・・・原因が単価の上昇によるものなのか、使用量の増加によるものなのかを冷静に見ていく必要があります。

おすすめなのは、前の年の同じ月と比較して

単価が上がっているのか

使用量が増えているのか

どちらが原因なのかを具体的にみていくことです。

そうすることで、より原因を特定しやすくなります。

使ってないのに電気代が高い原因

前の年の同じ月と比較して使用量が変わらないのに電気料金が変動している場合、その原因は「燃料費調整額」「再エネ賦課金」の単価の増減が関係しているかもしれません。

燃料費調整額は、その名の通り、燃料費の上昇コストを一般利用者に負担させるために電力会社が請求してくる金額です。

日本では制度として、外国からの燃料仕入れによる価格の上昇コストを、電気代の請求額に含めて良い、とされています。

燃料費調整額の単価は、発電に必要な燃料の価格変動を反映させた単価で、個別の契約とは関係なく電力会社が勝手に決めて上乗せしてきます。

外国からの燃料仕入れ価格は、毎月、上がったり下がったりして変動しているため、それに応じて、この単価も毎月、上がったり下がったりしています。

長期的な傾向としては、年々上昇しているといえます。

また、再エネ賦課金とは、電力会社が外部から仕入れた再生可能エネルギー(一般家庭からの買い取った太陽光発電の電気など)の仕入れコストを、一般利用者に負担させるために電力会社が請求してくる金額です。

この再エネ賦課金の単価も、個別の契約とは関係なく電力会社が勝手に決めて上乗せしてきます。

再エネ賦課金の単価は、燃料費調整額の単価ほどには毎月変動しませんが、それでも、長期的に見ると年々上昇しています。

再エネ賦課金の単価も、電力会社の都合で、いつの間にか値上げが起こっていてもおかしくない単価です。

使用量が変わらないのに電気料金が変動している場合は、この「燃料費調整額」「再エネ賦課金」が増減していないか、確認してみましょう。

電気代が倍になった!急に使用量が増加したとき原因

電気代が急に倍になった!という場合に、最も多い理由が「電気の使用量が増えた」ことによる理由です。

季節的に見ると、冬はもっとも電気の使用量が多い時期です。

上図では、電気代が最も少ない6月と、最も多い1月とで比較すると、電気使用量は約2倍になっていますね。

最近、暖房器具で、新しい家電を導入したりしませんでしたか?

たとえば・・

  • 出力パワーが1200kWhのファンヒーターを4台購入
  • リビングや寝室や子供部屋などで4台ともフル稼働
  • 温かくて便利だからと4台とも毎日5時間ほど使い続けた

これだけで、電気代は1ヶ月あたり約2万円ほど増えることもありえます。

↓↓ 計算例は、こちらのファンヒーターをご覧ください。

▼導入したファンヒーター(出力1200W)

▼1ヶ月にかかる電気代

例)

  • 上のファンヒーター4台購入
  • ファンヒーターの出力は1200W
  • 4台とも毎日5時間ほど使い続けた
  • 仮に契約単価を 27円/1kWh とする

計算)

1台を1時間使ったときの電気代は
1200w ÷ 1000 × 1時間 × 27円 = 32.4円

1台を1日5時間使ったときの電気代は
32.4円 × 5時間 = 162円

4台を1日5時間使ったときの電気代は
32.4円 × 5時間 × 4台 = 648円

4台を1日5時間ずつ1ヶ月間使ったときの電気代は
32.4円 × 5時間 × 4台 × 31日 = 20,088円

一般的なご家庭の毎月の平均的な電気代は約1万円〜2万円程度です。

そこに上のような暖房機が加わり月2万円が加算されると、電気代は一気に約2倍以上に跳ね上がります。

出力パワーが大きい家電は要注意です!!

思いがけず沢山の電気を消費してしまいますので注意しましょう。

住んでないのに電気代が高いとき原因

電気を解約していない限り、住んでいない家にも電気代はかかってきます。

なぜなら、使用量ゼロでも、基本料金は発生するからです。

では空き家には、一体どれくらいの光熱費が目安として発生するのでしょうか。

空き家にかかる電気代は、自治体や契約内容によって異なりますが、一般的には約2000円〜3000円くらいと言われています。

さらに、空き家であったとしても、コンセントにつないである家電は、つねに待機電力を消費していきます。

空き家の電気代を抑えたいと思ったら

  • 使用しない部分のブレーカーは落としておく
  • 使用していない時のコンセントは日頃から抜いておく

ということを心がけましょう。こうすることで使用量を少なくすることができます。

たまに冷蔵庫や電話は電源を繋いでいるという方もいらっしゃいますが、古い冷蔵庫などは思ったよりも電力を消費します。

もし、電力を消費する家電を特定できず、コンセントを抜くなどの作業も難しい場合は、使用量を減らす対策がとれないため思い切って、小さいアンペア数の電気契約に変更することも検討してみてはいかがでしょうか。

小さいアンペア数の電気契約に変更することで契約単価が下がるため、電気代を減らすことができます。

電気代の請求がおかしいときは漏電や盗電が原因?

電気代が急に跳ねあがると、どこかで漏電しているんじゃないかと心配する方もいると思います。

しかし、家庭に設置された分電盤は優れており、漏電が発生した場合は、すぐにブレーカーが落ちるようになっています。

実際には「漏電=電気代が膨れあがる」ということはまずありえません。

ただし、盗電なら請求がおかしいこともありえます。

盗電は、誰かが勝手にあなたの電線に回路をつなぎ、電気を盗んでいる状態です。

めったに起こり得ない話ですが、それでも可能性がゼロとはいえません。

盗電の場合は、家のメーター以後の電線のどこかに、別の電線が接続されているはずなので、その線を見つける必要があります。

配線図を見ながら調べれば良いですが、素人が見つけようとしても難しいかもしれません。

専門家に調べてもらうのが一番ですが、もし自分で特定したい方は配電盤の所にある、ブレーカーを全て落としてみましょう。

次にメインの一番大きなブレーカーのスイッチを入れます。この状態でメーターを見ます。

このときメーターが回っていないのが正しい状態ですので、メーターが回っていたら、盗電の電線はメーターと配電盤の間に有ります。

次に、小さなブレーカーを1個づつ上げて行き、異常に早く回っている回線を見つけましょう。

仮に盗電のケーブルが1本の場合、これを順次行えば、どの回線に異常があるかがわかると思います。

分かったらその回線を追いかけて、詳しく調べていきましょう。

電気代が異常に高いなら調査依頼で調べてもらおう

自分で原因の特定が難しいと感じる場合、外部に相談したり調査依頼することもできます。

最も一般的な相談先は、あなたがご契約している電力会社です。

まずは電力会社のカスタマーセンターに電話して相談してみましょう。

電力会社によっては「どの電気機器が電力を過剰に消費しているか」を有料で調べてくれる会社もあります。

ただし、電力会社では、電線や屋内の配電を見るといった盗電の調査などはやっていないことが多いため、その場合は別の専門業者を頼りましょう。

もし戸建ての家なら、家を建てた建設会社に連絡して、工事をした電気屋さんに来てもらうのが一番です。

「電気設備の点検を頼みたい」

と依頼した上で、盗電の可能性についても相談してみると良いでしょう。

もし賃貸なら、大家さんや管理組合にまずは相談してみましょう。

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